リヴァプール監督、ユルゲン・クロップ氏の戦術と経歴、身長体重や出身地、国籍などのプロフィール、現役時のポジション、プレースタイルもまとめてお伝えしていきます。
ユルゲン・クロップ監督の戦術
ボールを奪われたら数人がかりで直ぐに取り返し、ボールを奪うと素早い攻撃に転じる「ハイプレッシング」と「ショートカウンター」を繰り返すスタイル。
「ゲーゲンプレス」と称され、クロップの監督としてのトレードマークとなっている。
この戦術はバルセロナのポゼッションサッカーの時代が終焉してからの世界のトレンドにもなりつつあるが、このスタイルの考案者であり、第一人者とされているのは他でもないクロップである。
ドルトムント時代は破綻寸前にまで追い込まれていたチームを立て直すだけでなく、ゲーゲンプレスを用いてリーグ2連覇に導いた。
この時にはマリオ・ゲッツェ、ロベルト・レヴァンドフスキ、イルカイ・ギュンドアン、マッツ・フンメルス、香川真司、マルコ・ロイスといった当時若手の選手が一気にスターダムにのし上がり、リバプールの監督に就任して以降も、クロップの下でロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラー、サディオ・マネ、フィルジル・ファン・ダイクといった選手達が躍動している。
また、世界屈指のモチベーターとしても有名であり、指導力や戦術のみならず、クロップの人柄や人間性に惚れ込む選手、スタッフ、ファン・サポーターは多く、間違いなくジョゼップ・グアルディオラと並んで2010年代最高の指揮官と言えるだろう。
ユルゲン・クロップ監督のプロフィールと経歴
ここから、ユルゲン・クロップ監督のプロフィールと経歴をお伝えしていきます。
プロフィール
名前:ユルゲン・ノルベルト・クロップ(Jürgen Norbert Klopp)
生年月日:1967年6月16日
国籍:ドイツ
出身:シュトゥットガルト(西ドイツ)
身長:192cm
体重:83kg
ポジション(現役時):フォワード、ディフェンダー
経歴
- 1986年、TuSエルゲンツィンゲンでプロデビュー。
- 1990年、複数クラブを渡り歩いた後、マインツへ移籍。
- 2001年、マインツで引退した後、同年にマインツの監督として指導者生活を始める。
- 2004年、マインツをブンデスリーガ1部昇格に導く。
- 2008年、ボルシア・ドルトムントの監督に就任。
- 2011年、ドルトムントに01-02シーズン以来となるブンデスリーガ優勝をもたらす。
- 2012年、ドルトムントにリーグ連覇とDFBポカールの二冠をもたらす。
- 2013年、UEFAチャンピオンズリーグで準優勝を果たす。
- 2015年、14-15シーズンをもってドルトムントの監督を退任。10月にはイングランドプレミアリーグ、リバプールの監督に就任する。
- 2019年、リバプールに14年ぶりとなるUEFAチャンピオンズリーグのタイトルをもたらす。
ユルゲン・クロップの選手時代のポジション、プレイスタイル
現役時代に関しては、リバプールの監督就任時にクロップ本人が「平均的な選手だった」と語るなど、ビッグクラブでのタイトル獲得経験があるとか、ドイツ代表として活躍したなどという経歴は無い為、監督としてブレイクしたタイプの人物であると言える。
しかし、10シーズン以上も継続してマインツでプレーした事からマインツではレジェンドとして扱われており、ブンデスリーガ公式が「ユルゲン・クロップ、現役時代のトップ5ゴール」という動画をアップした際は、そのゴールの華々しさや、現在にも通ずるゴール時のリアクションの大きさなどが大きな話題を呼んだ。
192cmという長身とフィジカルを活かし、ボレーシュートなどアクロバティックなプレーが得意で、そのプレースタイルは元オランダ代表のファン・バステンを彷彿とさせるものがあったとするメディアも存在する。
なお、ファン・バステンが例えに出てくる通り、元々クロップはFWの選手であった。
しかし、1990年にマインツに入団してから数シーズン経過した1995年頃からディフェンダー、主に右サイドバックなどでプレーする機会も多くなり、前述の動画には背番号4を背負ってゴールを決める姿も収められている。
ユルゲン・クロップ氏エピソード
大会規定などが定められている時は例外としてスーツを着用する事もあるが、ジャージ(もしくはベンチコート)に帽子を被って指揮を執る姿はクロップのトレードマークになっている。
また、バルサのポゼッションサッカーがサッカー界を席巻していた時、みんながバルサのパスサッカーを真似ようとする中、クロップはバルサの攻撃ではなく守備を自分達の戦術の参考としてゲーゲンプレスを完成させた。
この事はクロップのサッカー観が表れているエピソードと言えよう。
最後に
ここでは、ユルゲン・クロップ監督について戦術と経歴、プロフィールなどを中心にお伝えしました。