東京湾大華火祭、東京五輪へ向けて2016年から中止に
東京湾大華火祭は、1988年(昭和63年)にはじまり毎年8月第2土曜日に開催されてきた、東京の代表的な花火大会のひとつです。
2015年8月8日で27回目を迎えましたが、残念ながら2016年からの休止が決定しています。
休止される理由は、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックへ向けての準備のためとされています。
なぜ中止になったの?
みなさんご存知の通り、2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定しています。
その際、選手村の建設予定地となっているのが、東京湾大華火祭での会場となっていた場所だそうで…
すでに設備工事に着手しているため、大華火祭を開催することが困難となってしまったとのことでした。
大華火祭の観客はおよそ70万人。
その人数を収容できる場所の確保が難しいため、休止を決定せざるをえなかったようです。
大華火祭は中央区を中心として、民間企業などからなる実行委員会との間で協力して開催してきましたが、場所の観点から中央区が主体となることが難しくなったというわけですね。
いつまで中止?東京オリンピック後の予定は?
現段階では、予定はまったくの白紙のようです。
中央区としては、観覧場所を確保することは混乱ではあるが、あきらめず東京湾での花火大会を開催できるように取り組んでいく、とのこと。
中央区は東京都へ、「主催を引き継いでください!」とお願いしているようですが、都が納得してくれないんだそうです。
中央区のみでの開催は観覧場所問題のため難しく、周辺の区と協力して、なんとか大華火祭を継続させたい。
その為には東京都の協力が必要。
現在、都は「難しいです」とのことですが、今後に期待したいところですね。
70万人もの観客を集める花火大会はそうありません。
経済効果もとてつもないものでしょう。
私は一度だけチラリと見たことがありますが、音と迫力に驚かされました。
もちろん、観客数にもビックリ。
本当に、どこもかしこも人だらけでしたね…。
それほど魅力的な花火大会ということなのでしょう。納得です。
東京湾大華火祭の例年の開催場所や規模について
隅田川花火大会や神宮外苑花火大会と並ぶ、東京の代表的な花火大会のひとつ。
【開催日時】
毎年8月第2土曜日
【場所】
晴海埠頭公園、晴海埠頭沖
船の上から花火を打ち上げる
観覧場所は晴海埠頭周辺
【主催】
中央区・東京湾大華火祭実行委員会
【打ち上げ総数】
約12,000
【観客】
約70万人
周囲の声
その規模のため経済効果が大きく、開催地周辺のみなさんは休止を惜しんでいるようですが、東京五輪開催による経済効果もかなりのものなので、納得している方も多いようです。
観覧に行く立場からすれば、一つの大きな花火大会が休止になってしまい、いつ再開されるのか分からないのは寂しいものですよね。
私、地元の小さな花火大会が一つなくなるだけでも、何とも言えない気持ちになりますもの。
去年までは、今日花火大会だったのになぁ。
向こうの方角に花火が見えたのになー…って。
経済状況のせいか、年々花火大会が減っているように感じています。
いくつになっても心躍る花火大会。
できればこの東京湾大華火祭も、東京五輪後、早く再開してほしいものですね。